小児難聴

小児難聴とは、その名の通り子どもの難聴のことです。
1000人に2~3人くらいの割合で発症すると言われています。

小児難聴の原因

小児難聴の原因は先天性のものが多く、さまざまな原因が挙げられます。
遺伝であったり、妊娠中に風疹にかかったり、ヘルペスなどのウィルスに感染した場合に小児難聴を発症すると言われています。
また、妊娠37週未満での早産や、幼少期に頭に外傷を負ったり、髄膜炎や水痘・麻酔などの感染症にかかったり、中耳炎を悪化させてしまったりすることでも発症することがあります。
これらに当てはまらない原因不明の小児難聴もあります。

小児難聴がもたらす弊害

小児難聴は一日でも早く発見し、治療を開始する必要があります。
発見や治療が遅れると、難聴ばかりでなく、言葉の発達にも障害を及ぼす危険性が高くなります

言葉の発達には、感受性期と呼ばれる2~4歳までの時期が重要です。
このときまで聴覚が健全であれば言葉を習得することが可能で、そのまま発音・言葉が12歳ごろに定着すれば、その後も言葉を失うことはないと言われています。
しかし、12歳までの時期に難聴になる、または先天性の難聴の場合には、言葉の発達の面から配慮していく必要があるでしょう。

早期発見が大切

言葉の話せない乳幼児期に難聴を発見することは難しいため、小児難聴は診断が遅れがちです。
最近ではその対策として、生後間もない新生児でも簡単に受けられる検査を実施する病院も増えてきました。

子供の難聴は、ほとんど親が気付きます。
片側の場合はなかなか気付きませんが、小学校入学時の身体検査のときに聴力検査で発見されます。
それらの検査がなくても、子供の様子がおかしいと思ったら、親が注意深く日常的に観察すれば、比較的早期に発見できるものです。
音への反応や話しかけた時に反応が鈍いと感じられたならば、すぐ耳鼻科に相談しましょう。

気付きにくい原因として、片方の耳だけが聞こえない片方難聴があります。
片方難聴の原因はいろいろありますが、やはり先天性のものも多いようです。

耳に関する重要な疾患については特に注意する必要がありますが、あまり神経質に接することで子供が不安になってしまってはいけません。
難聴であると分かった場合も普通に接するようにしましょう。

小児難聴の場合、聴力が補える場合は補助器を使用し、手術による治療が効果的と考えられる場合は、人口内耳の手術などが行われます。

小児難聴の後天的な原因

難聴の中でも子供に関係が深そうなものに、騒音性難聴があります。
もちろん大人でもあてはまる場合が多いのですが、ウォークマンや ipod などで毎日長時間音楽を聴き続けると、軽い騒音性難聴になる場合があるので要注意です
小さな子どもの場合はそのようなことはないと思いますが、小学校中高学年くらいからイヤホンで音楽を聴く機会が出てくるでしょう。
大音量や長時間装着によって騒音性難聴の原因になってしまうのです。
中高生くらいになると、通学時間にイヤホンを装着していて、音量がだんだんエスカレートしてしまうことがあります。
イヤホンの外に音が漏れるようならば、音量が大きすぎです。

そのほかに子供の難聴の原因となりそうなものとしては、不規則な生活習慣によって起こる生活習慣病としての難聴や、精神的ストレスからくる自律神経の異常なども考えられます。

また、メニエール病を発症した場合、聴覚神経や脳に障害がある場合、外耳・中耳・内耳のいずれかに障害がある場合、薬の副作用、事故によるケガなども、子どもが難聴を発症する原因となります。
中耳炎にも気を付ける必要があります。
入浴時やプールなどの水遊びの後には、耳を清潔に保つように注意しましょう。

難聴という疾患は、誰でも発症する可能性を持つものです。
子供の生活の中にもその原因は隠れています。
生活習慣から招いてしまう難聴であれば、比較的簡単に予防対策もとれますので、先ほどのイヤホンなど、耳に負担のかかる生活習慣などは見直すべきです。